遺品整理では、アクセサリーや有価証券など、価値のあるものが遺されていることがあります。
これらは、親族で分配して相続することになります。
金品をめぐってトラブルに発展してしまう可能性があるので、注意が必要です。
ここでは、遺品整理で親族同士がもめないための予防策について、山梨の遺品整理業者が解説します。
□親族が遺品整理でもめる原因とは
遺品整理でもめる原因はさまざまです。
ここでは、いくつかの事例を用いて、原因を把握していきましょう。
1つ目の事例は、親族が遠方にいることによるトラブルです。
〇〇家のお父様が亡くなり、その家に住むのはお母様のみになりました。
しかし、お父様の遺品が多く、お母様ひとりで整理するのは難しい状況です。
子供たちは、みんな実家からは遠いところで家庭を持って生活しており、誰が遺品整理をするのかでもめることになりました。
家族の間で険悪なムードが漂い、遺品整理の開始も遅くなってしまいました。
2つ目の事例は、親族に相談せずに勝手に遺品整理をしたことによるトラブルです。
△△家では、長男が他の家族に何の相談もなく遺品整理を開始しました。
自己判断で不要と判断したものを処分してしまったり、相続遺産として計上されるべきものを勝手に自分のものにしたりしてしまいます。
勝手に遺品整理を行うことは、親族間でももめる原因になるだけでなく、相続にもトラブルの波が及んでしまいます。
□遺品整理でもめないための予防策
*遺品整理を始める前に話し合いをしておく
遺品整理を独断で開始してしまうと、処分した後に「処分しないで欲しかった!」ともめる原因になります。
そのため、親族の中でだれがリーダーシップを発揮して遺品整理を仕切っていくのかを決め、それぞれが意見を交換して、内容をまとめておく必要があります。
その内容に親族全員の同意が取れてから、遺品整理をスタートさせましょう。
*相続物に関する取り決めをする
意見を交換して決める内容のひとつに、相続物に関することがあります。
相続財産に関する具体的な取り決めをしておかないと、後々もめることになりかねません。
まずは、何が相続財産に該当するのかを親族全員が把握します。
次に、親族の中でも誰が遺産を継承していくのかを決めましょう。
そして、その中で誰がどれくらいの財産を相続するのか割合を決めます。
相続税が発生する可能性もあるため、どれくらいが課税されるのかも踏まえて分配していきましょう。
*遺品整理業者に依頼する
自分たちだけで遺品整理を進めていくと、「自分ばかりが整理をしている」「全然手伝ってくれないじゃないか」ともめる可能性があります。
また、知らないうちに大切なものが親族に奪われていた、という事態も起こりかねません。
そこで遺品整理業者に片付けを依頼することで、これらのトラブルを回避できます。
□まとめ
今回は、山梨で遺品整理をお考えの方に向けて、親族でもめることになった事例と予防策をご紹介しました。
遺品整理でもめてしまうと、後々の関係性も険悪なものになってしまいます。
自分がトラブルの原因になってしまったと思うと、故人も嬉しくありません。
しっかり話し合いを行い、トラブルのない遺品整理を行ってください。