形見と遺品は何が違う?形見分けの仕方もご紹介します!

山梨周辺で
「形見と遺品の違いを知りたい」
「形見分けについて知りたい」
このようにお考えの方はたくさんいらっしゃいます。
そこで、今回は形見と遺品の違い、形見分けのタイミングと注意点をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。

□形見と遺品の違いとは?

故人が持っていたものは遺品と形見の2つに分けられます。

*遺品

遺品とは、故人が使っていたものや所有していたものすべての総称です。
その中でも価値の高くないものを指します。
価値が高いかの基準は客観的に決まります。
具体的には家具、家電、家財道具、衣類、靴などの日用品など日記などの故人の思い出の品などがあてはまります。

*形見

形見とは故人がよく身に着けていたり、使用していたものを指します。
そのものを見れば故人を思い出すようなものを形見と呼びます。
遺髪やペンダントやダイヤモンドに加工した遺骨も形見と近年呼ばれます。

形見と遺産の違いはあまりないです。
相続人だけで相続するものか、親族や知人などに分けるものかで区別しましょう。

*遺品整理と形見分けの違い

遺品整理とは故人の遺したすべての品物を残すのか処分するのか仕分けることを指します。
貴重品や相続に関する書類などは除かれます。

形見分けとは故人の遺したものを親族や故人の親しい友人や知人などに贈ることを指します。
形見分けを通じて故人の思い出をたくさんの方と共有しましょう。

□形見分けのタイミングとは?

形見分けは故人が信仰していた宗教によってタイミングが異なります。
日本で代表的な仏教、神道、キリスト教の形見分けのタイミングをご紹介します。

1つ目は仏教のタイミングです。
故人が仏教を信仰していた場合は、最後の忌日法要である四十九日法要を終えた後に行います。

2つ目は神道のタイミングです。
神道で忌明けにあたるのが、三十日祭、もしくは五十日祭と呼ばれる霊祭です。
このときに形見分けを行うことが一般的です。

3つ目はキリスト教の形見分けのタイミングです。
キリスト教には形見分けを行う習慣はありません。
そのため、形見分けのタイミングは気にしなくても良いでしょう。

場合によっては追悼ミサの場が選ばれることが多いです。
特に30日目の追悼ミサが選ばれる場合が多いです。

これらが形見分けを行うタイミングです。
3つとも固く決まったタイミングはありません。
相続人が集まるタイミングを見定めて形見分けを行うようにしましょう。

□形見分けの注意点とは?

1つ目は高価値のものは相続人達で相続しておくことです。
形見分けには価値のあるものは向いていません。
価値のあるものには相続税がかかるからです。

鑑定額が5万円を超える場合は特に注意してください。
相続税の対象になります。
5万円を超える場合は相続を形見分けではなく、相続を行いましょう。

また、相続放棄を考えている方は形見分けに関わらないようにしましょう。
関わると遺産に手を付けたと認識されて相続放棄を認められない可能性があります。

2つ目は故人の意思ともらっていただく方の意思を尊重することです。
遺言書など故人の意思が書かれているものがある場合は、それらに書かれている内容を尊重しましょう。
ただし、もらっていただく方の意思も尊重しましょう。

遺言書に書かれている場合でも、無理に渡さないようにしましょう。
お伺いして良い顔をされなかった場合はすぐに引き下がりましょう。

3つ目は遺品を綺麗にして形見分けを行うことです。
整理までの間で遺品にほこりがかぶっているかもしれません。
見栄えを良くするために綺麗にしてから形見分けしましょう。

半紙などに簡単に包み、仏式なら遺品、神式なら偲ぶ草など表書きするのが一般的です。
箱に入れたり包装したりしないようにしましょう。

一般的には手渡しで行います。
しかし、時間が合わなかったり、遠かったりする場合は相手の了承を得て郵送で贈るようにしましょう。

4つ目は生前に品物を整理し、遺言として遺すことです。
トラブルなく形見分けを行う方法は、生前に品物の行き先を決めておくことです。
相続人が困るのは何を誰に贈るのかです。
遺言書にそれらが書かれていると相続人の負担が軽くなります。

形見として分けたくないものがある場合は処分の仕方を細かく書いておきましょう。
自分の意思表示をする手段としては遺言書に書き込む、エンディングノートに記入するなどの方法があります。
気になる物はすべて処分の方法を書いておきましょう。

しかし、注意すべき点としては安価な形見に対しては法的効力がないことです。
法的効力がなくても家族に意思を表示するのに有益です。

これらが形見分けを行う場合に注意したい点です。
せっかくの形見分けでトラブルが起きるのは悲しいことです。
故人もそんなことは望んでいないでしょう。
これらに注意してスムーズな形見分けを行いましょう。

□まとめ

形見分けについてご紹介しましたがいかがだったでしょうか。
この記事がお客様の役に立てば幸いです。
また、この記事について何かご不明の点があればお気軽にご相談ください。

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